
【訃報】ジェフリー・エプスタイン事件を生き延び告発したバージニア・ジュフリーさんが自殺 41歳
【訃報】ジェフリー・エプスタイン事件を生き延び告発したバージニア・ジュフリーさんが自殺 41歳
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【訃報】ジェフリー・エプスタイン事件を生き延び告発したバージニア・ジュフリーさんが自殺 41歳
ジェフリー・エプスタイン事件とは
米国の大富豪・資産運用業者ジェフリー・エプスタイン(1953–2019)が、1990年代半ばから十数年にわたり未成年の少女を性的に搾取・人身売買していたとされる一連の事件です。2019年の再逮捕までに数百人規模の被害者が指摘され、政財界・学術界に及ぶ広範な人脈が関与した疑いも浮上したことで、国際的な関心と陰謀論を呼びました。
年月 | 出来事 |
---|---|
2005-2008 | フロリダ州パームビーチ警察が捜査 → 2008 年に「未成年買春勧誘」で有罪。連邦検察との “不訴追合意(NPA)” で実刑 13 か月・週末外出可。 |
2019/7/6 | ニューヨーク南部地区連邦検察(SDNY)が未成年人身売買容疑で再逮捕。保釈却下。 |
2019/8/10 | マンハッタンの MCC 収監中に首吊りで死亡。検視は自殺と断定も警備体制の不備から陰謀論が拡散。 |
2021/12 – 2022/6 | ギレーヌ・マクスウェルが有罪となり、2022 年 6 月に禁錮 20 年。 |
2023-24 | ① JPMorgan(計 3.65 億ドル)、② ドイツ銀行(7,500 万ドル)が被害者・米領ヴァージン諸島と和解。 |
2025/2-3 | 米司法省が「エプスタイン関連機密文書」第 1 段を公開。未公開フライトログや人物リストが順次開示中。 |
バージニア・ジュフリー(Virginia Giuffre)さんとは
生い立ち
1983年米フロリダ生まれ。旧姓ロバーツ。16歳で家出中にエプスタインの“人材スカウト”だったマクスウェルに声を掛けられ、マッサージ係として雇用されたのを契機に性的搾取を受けたと証言。
告発と法廷闘争
2015 年にマクスウェルを名誉毀損で提訴、のちに公開された宣誓証言が事件を再燃させる契機に。
2021 年、英王室のアンドルー王子を相手取り米NY州で民事訴訟を起こし、2022 年2月に「王子側が被害者支援に多額寄付を行う」形で和解成立。
The Standard
被害者支援活動
豪州在住の後年は、自身の経験を公表しながら性的人身売買被害者を支援する団体「SOAR」を設立。講演や政策提言を精力的に行い、“象徴的サバイバー”と呼ばれた。
訃報 (2025/4/26)
西オーストラリア州の自宅農場で死去(41歳)。現地警察は自殺と発表、他殺の疑いなし。遺族・支援者が声明で「闘い続けた勇気に敬意を表す」と追悼しています。
AP News
Reuters
Reuters
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ジェフリー・エプスタインの少女買春事件についてのまとめです。2019年当時のニュースを元に作成されています。エプスタインなど。
みんなの声
ジェフリー・エプスタイン事件は、未成年搾取という重大犯罪が「富とコネ」で長年見逃され得た現実と、その後の社会的・法的反動を浮き彫りにしました。バージニア・ジュフリーさんはその核心証人であり、被害者擁護運動の旗手でもありました。彼女の死は、多くの被害者が背負う精神的重荷の大きさもあらためて示しています。今後公開される公文書や民事訴訟の行方が、事件の全貌解明と再発防止につながるかが焦点です。