harumaruさん
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台東区谷中にある小さな雑貨店の店主が苦悩ツイート
この1週間、実はかなりしんどかったです。ウェブ上でもお店でもさまざまな怖い思いをしました。思い出すと息が苦しくなる…。でもその間いつものお客さまがお店に入ってきてくれるとほっとしました!大げさでなく命拾いをしました。ありがとうございます。定休日が明けたら、また元気出していきます。
6畳くらいの小さなお店です。ほとんどは女性のお客さまです。
そのため特に中年男性は目立ちます。所作や声(独り言)に独特の圧があり、場所を譲り合ってくれないので女性たちが気を遣います。
その上で、1時間近く立ち読みをする方には「立ち読みはご遠慮いただけないでしょうか」と声をかけます。
最近、このケースで男性に激昂され長時間詰問され怒られました。頭を深く下げて何度も何度も謝りました。
以前の私のツイート(今は削除しています)がきっかけで、どんな店か見てみようと思って来てくださったようです。同様のタイプの男性が連日いらっしゃいます。
お店の在り方を考えています。
どなたかが書いていましたが、同業者からも聞いています。おそらくこの件でご本人の気持ちがまだおさまらず、ものすごい量のツイートが流れていると。再びお店に行き、なぜ立ち読みを咎めたのか聞きたい、と書いているそうです。恐怖しかありません。これについては弁護士にも相談する予定です。
私がしたとされる発言は、詰問に答えた中からほんの一部を抜き出し、盛り、順番を差し替えたものです。そして所謂「中年男性仕草」が何なのかわかるはずがありません。
立ち読み禁止ではありません。線引きは大変難しいですが過度の立ち読みは困ります。これで最後にします。ありがとうございました。
書店「gururi」HP
gururiのこと
東京谷中は古くて懐かしい街です。
昔、谷中を藍染川という小川が流れていました。今は暗渠となっていますが、川の名残で道がくねくねと曲がっているので、街の人々から「へび道」と呼ばれています。
へび道はカフェや骨董屋さん、蕎麦屋さんなど素敵なお店が立ち並び、週末にはお散歩を楽しむ人々で賑わっています。
gururiはそんなへび道沿いの小さなお店。雑貨と少しの本を扱っています。
「ぐるり」には周囲という意味がありますが、
そこから身のまわり、近所、ローカルを良くしたいという思いを込めてお店の名前にしました。
身につけたり部屋にかざると、それだけで何となく楽しくなるものや、心に寄り添ってくれる本を選んでいます。
店主は谷中の街が大好きです。
この街の、小さな灯りになれたら…と願っています。
gururi のロゴイラストは版画作家の花松あゆみさんに作っていただきました。
読書をする女性と猫との4コマのストーリーになっています。
渡辺朗典さんがこの件について大量ツイートしていた
小学館 2018年度定期採用サイト。出版の仕事や働き方をご紹介しています。世界にひとつの「キミ柄」で勝負しよう。
書店さんにとって「立ち読み」は本来してほしくないことなのは理解します。
反面、書店の店頭でタイトルを見て興味を持った本の「中身を確認する」ために手にとって数ページ読むことは、普通やるんじゃなかろうか。
それすら許されない本屋なら僕はもう行けません。
とくに、初めて訪問する書店さんは、棚揃えが気になるので(他人の本棚を見る感覚と近いかもしれない)、背表紙を見ながら、気になる本は手に取る。中を見る。棚揃えにお店の個性が出るからおもしろい。
当たり前だけど、書店の本は買うまではお店のものだから僕はそうとう丁寧に扱っているつもりです。
そして「この本おもしろいな!」と思った本ほど、数ページ読んでしまうことはある。
「この本は買おう」と心に決めたとして、小規模書店なら、僕は持ち歩くのではなく最後にまとめて棚から持っていくことにしていったん棚に戻します。万引き警戒の観点からもそのほうがいいんじゃないかと思うので。
たぶん、10冊強ぐらい手にとって、その中で4冊ぐらい「今日はこれ買ってこ」と思いつつ、さらに棚を進んでいたところで、
「立ち読みですか」
と店主から声をかけられた。
「あ、すみません😅」と反応したら、
「立ち読みをする人の80%は何も買わないで出ていくんですよね」
と言われてしまった。
前述のとおり、立ち読みは本来書店にとって望ましいことではないのはわかるので、咎められるとこまでは理解する。
しかし、そんなふうに言われたらさすがにカチンと来てしまう。
「僕、中身を見ずに本を買うことってほぼないんですけど」と返すと
「私もそうです」と店主。
え??
それはさすがに
「その違いって何なんですか?」
と僕は店主に聞いて良いと思うのだ。
誓って言うけど、僕は本の扱いはそうとう丁寧だと思う。開きすぎないこと、雑に扱わないことを心がけてます。
でも、自分が気づいていないだけで、店主の癇に障るような行いをしている可能性もあるのだし。
すると店主が「その聞き方、怖いです」と。
えええ??
正直、戸惑いしかない。なんだこのやりとり。
しかも、閉店時間でもないのに「今日はもうお店を閉めないといけないので」と言う(個人商店的なお店なのでそういう日もあるかと僕は信じたのだけど、それも嘘でした…)。
いきなり「立ち読みする人の80%は買わない」も相当だけど、その後の返しも意味不明で、正直そうとう感じ悪い。
でも、ここで買わずに帰ったらまさにその通りになってしまうし、何より「本に罪は無い」のだ。本は出会いだし、さっき「買おう」と決めた本だけ買って帰ろう、とレジに持って行ったら、
「そんな、いいです、いいです」と両手を振って断られた。
はあ?????
何それ??
つまり、「立ち読み客の80%は買わない」なんて言われたから、僕が無理して買おうとしてるんだ、と、この店主は思ったということか。
「何ですか、それ!」
と言うよね。ここは普通。
「え? ちょっと、何ですかそれ!」
と僕が言うと、
「それも怖いです。本当、怖いです」と言いながら、
店主は外に出て行った。
は??????
なんだこれ????
一人、店内に残されて、
「え?何これ?何が起こってるの?」と困惑しまくり。そりゃそうだ。
しばらくすると、
店主が隣のお店の主人を連れて戻ってきた。
何これ。俺がすごく怖くて危ない客だと認定されてるってこと??
なんで? 何が起こってるの?
結論から言うと、
いきさつを聞いた隣店の主人が店主に、
「それはあんたが悪い。このお客さんに謝りな」
と言ってくれて、店主も「すみませんでした」と。
隣店の主人、「話を聞いたら、このお客さんは本好きじゃん。むしろ店主の選書とセンスが合うってことじゃん」とまで言ってくれて、正しい。
それでも、その書店で4冊5000円分も本を買ってしまったよワシは。
だって、本に罪はないから。本は出会いだから。「買おう」と思ったその日が買い時なのだから。
でも、やっぱりグルグルしている。あの店主を僕はとても応援できない。だとしたら、やはりあの店で買うべきではなかったのではないか。
ただ、品揃えはおもしろいと思った。こういうおもしろい本屋さんにはがんばってほしいなあ、と思いながら棚を見ていた。それは事実。
(その時はその後にあんなこと言われるとは思わなかったけど)
まあ、僕にとっては、「人より本が勝った」ということなんだろう。今回は。本好きだからしょうがない。
論点が変わっちゃうんだけど、
店主は女性で、ちょっと前に、怖い男性客に遭遇したらしい。
その男は「買えばいいんだろ!」と本をカウンターにバン!と叩きつけられたと。
それは同情します。それはその男が悪い。
(その男にも「立ち読みだけで80%は買わない」と言ったのかどうかは聞いてない)
「怖い」というのも、
「それはあなたが男性だからです。女性なら怖いとは思わなかった」
と言われてしまい。
過去のつらい経験には同情します。
「でもそんな男性全般を怖いと認識しないで」と言うと、まるで性被害経験者がよく言われるセリフと同じになってしまうから、それは言えないと思いつつ。
じゃあ俺はどうすれば良かったの? と、ものすごくグルグル回ってる。
「男」であることが、「加害性を持った側」と認識されてしまうことは理解する。「男」の複数が、その人の過去において加害性を発揮したのだ。僕自身がそうでなくても「男チーム」である以上、それには向き合わなければならない。
これは、多少フェミニズムを齧った程度の僕には今のところ解決が見えないことで、ずっと苦しんでる。
話は逸れるけど、以前、
「妊娠・出産は命に関わるほど大変なのに、『子どもが欲しい』って言う男はDV加害者だ」
っていう声を聞いたときに感じた困惑に似ている。
(話逸れてますね)
というわけで、
「本好き」テーマと「男性の加害性」テーマの二つでグルグル回った日でした。
そのあと、近所の別の書店に寄って8000円分ほど本を買って帰りました。ストレスを本を買うことで発散する本好きあるある。
(その書店も久方ぶりだったので棚をくまなく物色😅 そこの店主は何も言わない)
とにかく、僕にとってその書店は「残念」でしかなかった。
店主の「男」へのトラウマを聞いて、つい同情する心も出てしまったけど(その体験自体には同情します)、
やはり、どう思い返しても、そのトラウマは、
一見の客に対して暴言を吐く彼女の「加害性」を許す理由にはならない。
なので、1日経ってみて、結論は「あの店主が特殊」でしかないです。トラウマとかは別の話。
ただ、これきっかけで、
「書店」と「客」について、
「女」から見た「男」の加害性について、
さまざま考えられたことは、やはり良かったと思います。
結局それでしかない。僕は考えることが好きなのだ😅
@nabe_routen これ、男女が逆だったら女性客は反論せず黙って何も買わずに店を出るでしょうね…。渡辺さんも男性店主に言われたらならあまり反論せず、そこで本は買わなかったのでは…と思います。( ´Α`)
@a_coharu ほう。興味深い考察ですね。
ここからわかるのは、少なくとも古青さんがもし男性だったなら「女性店主には意見を伝えるけど、男性店主には意見を伝えず黙っているメンタリティ」の男性だということですね。
古青さんがそういう人であることは誰にも止められないので、それはそれでしょうがないですが。
@a_coharu 自分の人生を振り返ってみる限り、男性だから女性だからと意見の表明を変えたことはほぼ思い当たらないですね。
すぐ思い浮かぶ「もう黙っていよう」と思った事例は、むしろ女性が相手のときでした。ただしそれは女性全般ではなく、僕にそのときそう思わせた相手がたまたま女性だったというだけです。
@a_coharu 日本という国の安全性に油断しているだけかもしれませんが、ふつうの路面店でのやりとりである以上、店主が客に不用意に暴言を吐いたなら、その理由を問うぐらいのことは当たり前ではないでしょうか。たとえ店主がターミネーターの頃のシュワルツェネッガー並みに屈強な男性であったとしても。
@a_coharu たぶん、明らかに目がイっちゃってるとか、レジで座りながらバタフライナイフをカチャカチャ鳴らしてるとか、北斗の拳のザコキャラみたいなヤバげなモヒカンが店主だったりしたら、さすがに黙って去りますよ😅
それは、男女問わず同じです。
「話が通じそう」かどうかが、僕の判断基準です。
@a_coharu あと、良し悪しは置いといて、いかにもか弱そうな女性だったりしたほうが、「これ以上、疑問点を追求していたら、オレが責めてるみたいな図式に見えちゃうじゃん」と思って撤退することはあるかもしれません。良し悪しは置いといて、男性は男性でそういう気を遣っていることはあると思います。
@a_coharu 古青さんに指摘されて考えてみましたが、むしろ今回の件も、店主が隣店の主人に促されて謝罪の言葉を述べて以降、僕が追求を緩めたのは、相手が女性だったからもあるかもしれない。ましてや「過去に男性客に怖い思いをした」という話までされては、その場ではそれ以上追求できないですよ。
@a_coharu 後から考えると、「過去に男性客に怖い思いをした」ことと、「立ち読みをする人の80%は何も買わずに帰る」と一見の客に向かって店主がいきなり暴言を吐いたこととは、何の関係もないのです。
ただ、その場でそういう話をされたら、同じ「男性」である僕がそれ以上の追求はできないですよ、そりゃ。
@a_coharu この問題、店主自身も「本を買うときはたいてい中身を見てから本を買う」という、僕と同じ行動をとる人間だと認めています。なのに客(僕)に対しては、いきなり「立ち読みする人は何も買わずに帰る」と決めつけてきたわけです。
ならば、その違いは何なのかを知りたい。
知りたくないですか?
@a_coharu だから、本当はもっと追及したかった。べつに「糾弾」とかではなく、単純に「なぜこの店主はそう思ったのか」を知りたかった。僕に自覚が無いだけで僕の行動が何か不審だった可能性だってあるのだから。
でも、それ以上聞けなかったのは、相手が女性で、しかも「被害体験」まで語られたからです。
@a_coharu 「雇われ店長だから」
「こっちが男性で相手が女性だったから」
と、理由をカテゴリーに求めることは、解釈を決着させるためには楽な方法です。
でもそれって、「貧乏だから」「高学歴だから」「黒人だから」「ロシア人だから」といった偏見と似ている。その恐れには、お互い自覚的でありたいですね。
店主が女性の6畳程度の個人書店で、一時間立ち読みした上他のお客に場所を譲らなかったので注意したら激昂して長時間店主に頭を下げさせた…と店主の方がツイートしているのを見ると、だいぶ印象変わりますねこれ t.co/ybeN4u7SO4
僕が入店〜声をかけられたまでは、約25分です。(幸いログで明確に判明しました)
入店した際には、馴染みの客らしい女性2人が店主と談笑しており、本を選んではいなかったので、「他の客に場所を譲らない」も、僕以外の別の男性客の話でしょう。その後、やりとりは客が僕一人になってからです。 t.co/jf3BZUyncJ
反応まとめ
@nabe_routen リプライを見ていますが、誤解が多く感じます。
書店の立ち読みが悪かどうかという話ではなく、6畳足らず且つ書籍メインではないこのお店で1時間中年男性が立ち読みし、女性店主に声を荒げていたら、営業妨害に値するのでは?と思います。 https://t.co/GtFSBuIZBv
@nabe_routen 私はこのお店に入ったことはないですが近所に住んでおり、同建物内で隣の店子のナチュラルコスメのお店(同じくらいのキャパ)にはよく行きます。3人も入れば満員と感じるような店です。私は女性ですが、あのキャパの店に30分以上何も買わずに滞在できるメンタルはありません。
@nabe_routen 可愛らしい雑貨屋に少し本が置いているような、人が1人すれ違うのも気を遣うキャパの店で、本のコーナーの前に長時間立っていられたらお店は迷惑でしょう。立ち読みについて注意(当たり前のこと)をされて食ってかかる中年男性がいたら、狭いクローズ空間で女性店主は相当な恐怖であったと思います。
@nabe_routen すいません怖いです。
@nabe_routen いろいろ理屈を書いてますけど、要するに天下の小学館の編集長様に女性書店員が注意したことが許せなかったんじゃないですか?
@nabe_routen とても狭い書店で一時間も立ち読みしてたことがその前にあると思うんですよね
普通に注意されて当たり前だと思うんですが、それに逆ギレした時点で何も言う権利ないですよ
@nabe_routen 立ち読みを咎められた時にムキになって感情的に言い返さず、丁寧に買う旨を伝えることができる人なら、何も起きませんでしたね。自分よりも「力」がありそうで見知らぬ男の人に急にキツく言われたら、大抵の女の人は「aggressionされる」恐怖を感じてしまうものだと思っといたほうがいいと思いますよ。
@nabe_routen これはもしや今朝「怖い客に遭遇した」と書いてる店主のツイート見て何のことだろう?と思った、客側のツイートでしょうか。
これはもんもんとしますね。
ご同情申し上げます。
@nabe_routen 怖がらせたならまず謝るのが普通では