ponzuさん
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秋は食後の運動により激しいアレルギー反応を起こす「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」に注意 食事の後、2時間以内に運動して引き起こされる
本格的な秋の行楽シーズンが到来しました。「食欲の秋」として旬の食べ物を楽しんだり、「スポーツの秋」にふさわしく運動する機会も増えてきます。
ところが、食事の後の運動によって、全身に激しいアレルギー反応を引き起こす、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という症状があり、特にこの時季、専門家から注意が呼び掛けられています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとはどのような原因で発症し、どう対処すればいいのかなどについて、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター科長の山口順子先生に解説して頂きました。
「アナフィラキシーとは、『アレルゲン』と呼ばれる、発症の原因となる物質が体内に入ってから短い時間で、皮膚にじんましんが生じたり、呼吸器に喘息(ぜんそく)に似た症状が起きたり、腹痛や嘔吐(おうと)がみられます。これら複数の臓器に激しいアレルギー反応が起こる症状をさします。
血圧の低下によって意識レベルの低下や脱力が起こるといった症状をアナフィラキシーショックといい、生命にかかわる可能性もあります。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、アレルゲンとなる特定の食物を食べただけでは発症しません。食事の後、多くは2時間以内に運動をしたことで引き起こされる症状ですが、4時間後の発症という例もあります」(山口先生)
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