【悲報】銅線の高騰によりエアコンの室外機を盗まれる被害発生 中古品として販売するケースも

Ｑ：最近、エアコンの室外機が盗まれる事件が起きていますが、なぜ室外機だけが盗まれるの？

　簡単に言えば、室内機は室内にあり盗むのは大変だけれど、室外機は文字通り「室外」にあるので盗むのが簡単だからです。　そして、買い取ってくれる所があるからです。


　エアコンの室外機はボルトで架台やプラスチックブロックや石のブロックに固定してあるだけです。　室内機と室外機は２本の銅管と電線で結ばれています。　
　ルームエアコンの場合、銅管は6.35φと9.53φまたは6.35φと12.7φです。　一見太く見えますが、パイプなので中は空洞です。　パイプの肉厚は０．８ｍｍと薄く、ケーブルカッターやパイプカッターで容易に切断できます。　乱暴に切断しなくても銅管と室外機はフレア継手で接続されていますから、そこで外すこともできます。



Ｑ、外した室外機はどうするの？

　安易なのは、銅やアルミニウムを使っているので、金属の廃材の売買市場に流れます。
金属の買い取り価格が高値になっているので、１日１万円以上稼ぐ（？）人がいると聞いています。

　ルームエアコンの場合、修理するよりも新品への買換えを勧められることが多くなりました。これもまた室外機が盗まれる理由の１つです。　（エアコンの修理代が高い理由はこちらを参照https://www.coolstore.jp/qa/post_179.php）　

　『修理可能な故障したルームエアコン』があって、故障原因が「室外機」ならば・・・同じメーカーの室内機と室外機が組み直されて、中古品として中古市場に流れていくこともあります。　

　金属売買の市場、中古市場は国内だけはありません。　中国、ベトナムといったアジア、東南アジア諸国にコンテナに積まれて出ていきます。　コンテナはいっぱいにしないとならないようです。　船の出航が近づくと、中古市場は引き合いや問合せが多く入るようです。　

　

　分解して金属市場に流れるよりも困るのは、「日本製だよ」といって、出所の分からない中古品とで日本製のダミーを作るのに使われてしまうことです。

　海外には、エアコン本体のカバーだけでも「made　in　ＪＡＰＡＮ」と書かれてあれば「欲しい」と言うブローカーがいるようです、室内機、室外機どちらでも歓迎なんて言われています（未確認情報）。　それ程、日本製に対する信頼があるのは嬉しい反面、困ったことでもあります。　日本製のダミーが本当の日本製の信頼を崩してしまうからです。

Ｑ、室外機を盗めないようにするためには？

　あるマンションでは１階の部屋だけ室外機を盗まれたそうです（未確認情報）。　盗み易い環境にある室外機が狙われるようですから・・・　室外機は天井吊架台で吊るすとか、手の届かない場所etcに設置するのが望ましいと思います。　縁石やプラ足にもボルトでしっかり固定しましょう！

　　転倒防止金具などを使って、室外機を壁面に固定するのも防止になるかもしれません。

とにかく、盗むのに時間がかかりそうなものは避けられているようですから・・・・





ご注意）未確認情報とは・・・当店に来れられるお客様との会話の中から得た情報です。当店が確認した情報ではありませんのでご注意を！　

出典：なぜエアコンの室外機だけが盗まれるの？ | 業務用エアコン工事・空調部品販売のクールストア【高野商店】

銅やアルミニウム加工品の原料となる非鉄スクラップが最高値をつけた。国際指標であるロンドン金属取引所（LME）の非鉄相場の上昇に加え、為替相場の円安傾向が国内価格を押し上げた。

銅スクラップは代表品種である「1号銅線」の問屋買値が前週時点で1トン105万7500円前後。5月につけた最高値（99万7500円）を6万円(6.0%)上回り、初めて100万円台に到達した。

出典：非鉄スクラップが最高値　銅・アルミ、国際相場高で: 日本経済新聞