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甘いイチゴの栽培方法

【家庭菜園】甘いイチ…

イチゴの品種選びについて

町中では色んな名前のイチゴが売っています。「あまおう」「あきひめ」
「さがほのか」「とちおとめ」「女峰(にょうほう)」「やよいひめ」などあり、およそ250種類あると言われています。名前からイチゴは女性のイメージが強く、「姫」の文字も使われています。ちなみに、イチゴの先祖は、元は、「福羽」という品種なのです。1898年に農学博士の福羽逸人(ふくば・はやと)さんが日本で初めてイチゴの栽培に成功され、それが今日、約250種類まで拡がったということのようです。

イチゴには大きく分けて「一季なり」と「四季なり」の2つの品種があります。「一季なり」は冬春用品種で、「四季なり」は夏秋用品種です。
故に、イチゴの苗を購入する時には、どちらかを選び、もちろん両方選んで栽培されても問題はありませんが、果実ができる時期が異なりますのでその点を注意する必要があります。さらにイチゴは果物ではなく、バラ科に属する野菜なのです。更に日本国内のイチゴ生産の1位が栃木県の「とちおとめ」で、2位は福岡県の「あまおう」、3位は熊本県の「ひのしずく」で、4位は長崎県の「さちのか」、5位は静岡県の「紅ほっぺ」です。佐賀県の「さがほのか」も良く市場にでていて、これは7位です。6位は愛知県の「アイベリー」で、8位は茨城県の「ひたち姫」、9位は千葉県の「ふさのか」、10位は宮城県「もういっこ」です。

良くテレビでも話題にでる「あまおう」ですが、この名前の由来がおもしろい。「あかく」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字をとったということのようです。「あまおう」の果実は確かに美味しく甘いですが、やはり値段が高く庶民的には少し手が出しにくいイチゴです。実際、ホームセンターで「あまおう」の苗を買おうとすると1株500円前後はしますので、買うのに躊躇してしまいます。10株買うと5000円もします。実際、筆者も10株も買って挑戦しましたが、栽培はうまく行かず、葉が大きくなり茂み状態になり、果実の出来具合も小さく、しかもナメクジにかじられ、食べても甘くないという苦い経験を数年もしましたので、もう栽培しない事にしました。他の高級イチゴ苗も同時に数年間チャレンジしましたが、やはり成果は失敗の連続でした。やはりこの種の高級イチゴ栽培はビギナーに向かないと悟りました。ある知人からの話ですが、これらの高級イチゴはもともとハウス栽培を前提とした品種改良がなされているので、一般家庭の露地栽培(ハウス栽培以外で育てる方法)には不向きの品種だと言われました。もちろん、家の中で鉢植えしてベランダや窓越しに栽培されれば、まさにハウス栽培に近いので、その場合うまく育てる事ができると思いますが、筆者のように、毎年イチゴを露地栽培で1畝(うね)長さ5〜6メートルに二列に各20株で40株を植えて、更に2畝で80株を栽培していますので費用対効果が悪いので高級イチゴは栽培していません。80株も栽培?とかなり多いと思われるかもしれませんが、これは商売用でなく家庭で消化する為です。しかし何分土地が狭く、毎年続けると連作になってきて最近では1畝40〜50株で栽培しています。

本題に入りますが、甘いイチゴを栽培する際に品種は大事な事です。しかしながら、実は、筆者は初期投資コストの関係もあって、ホームセンターで一番安いイチゴ苗を買っています。品種は「一季なり」で、安ければ、品種はなんでも良いということです。1株100〜150円のものです。こんな安いイチゴで甘いイチゴができるのかと不安になるかもしれませんが、筆者はこの5年間ずっとこのイチゴで栽培を続けています。その甘さのノウハウは後述します。それ故に、1年目は投資コストの関係で20株から挑戦されることをお薦めします。苗代が2000円〜3000円の初期投資で済みますし、その翌年からはイチゴの苗を一切買わなくてすみます。即ち、子株、孫株を増やしてその苗を使う事で、2年目以降は手間以外の投資ゼロです。

結論ですが、知名度の高く有名で高級なイチゴを選びたい気持ちでしょうが、これらの品種はハウス栽培向けのプロ向けの品種なので、ビギナーには「一番安いイチゴ苗を選ぶ」のがコツです。失敗してもリスクが少なくてすみます。有名なイチゴで栽培し大きな甘いイチゴで成功したい場合には、高級イチゴ苗を少量買って、ミニハウスを建てて、その中で栽培しながら多くの経験を積むか、或いは、農業専門家の指導を受けられる環境があればビギナーでも育てる事はできますが、家庭菜園向きとは言えませんので、最初は安い苗から始めましょう。

「四季なり」か、「一季なり」かの好みもありますが、筆者のお薦めは「一季なり」のイチゴ苗です。その理由は、寒い冬の間、即ち、イチゴが冬の冬眠状態を経る事で旨みが増し花の開花率も高くなります。筆者の経験値では、四季なりイチゴは、最初に赤くなるイチゴは甘いのですが、その後順番に赤くなる実の甘みをうまく引き出せませんでした。
  イチゴの苗から通常、数十個のイチゴができますが、(甘みも大きさも無視すれば1株で約250個できるらしいです)1株に50,100の数になると、素人では小さく、甘くない実ができますので、後述する方法で10〜15個に留めるのが、大きく甘いイチゴが収穫できますから、この程度の個数を推薦します。筆者の栽培ですと2畝X40株X10個=800個になります。実際は、極端に小さいものや、変形果、腐ったりなどもあって一シーズン500〜600個収獲します。

土壌と肥料

PH:ペーハー:酸性土壌

日本の土は酸性土壌(PH=4.2〜5.5)になり易いと言われ、大気環境汚染(自動車・工場排気ガス)の影響を受けやすい都心に行く程その傾向が強いのですが、田園地帯ですとPH=6程度です。PHとは0〜14まであり、0に近づくと酸性(すっぱい。青色リトマス紙を赤に変えます)で、14に近づくとアルカリ性(ヌルヌル。赤色リトマス紙を青に変えます)になります。中性は7です。水道水は水道法によりPH=5.8〜8.6の基準値が決められています。ちなみに胃液はPH=1.5〜2.0の強酸です。
イチゴが好む土壌のPHは酸性土壌なのです。それでイチゴの土に施肥する時には石灰や苦土石灰を使わないようにしましょう。この資材を入れると中性からアルカリ性に土壌になりますので、石灰は投入しないようにしましょう。
もし土壌の酸性が強いと、野菜の根が傷み、実の成長にかかせないリン酸を根から吸収しにくくなります。また、もし土壌が強いアルカリ性になると、鉄分やマグネシウム成分の吸収が阻害され、野菜の発育が悪くなり、病気も発生します。イチゴの品種でバラツキはありますが一般的にはPHは5.5〜6.5ですが、品種によってもばらつきがあります。

肥料の種類

甘みを出す大きなポイントは肥料にあります。肥料の種類ですが、イチゴの為の標準的な元肥として

①石灰又は苦土石灰  100g   一平方m(2週間前に投入)
②鶏糞         2Kg〜3Kg 一平方m(1週間前)
③ヨウリン(代変えに骨粉) 50g 一平方m(1週間前)
④ナタネ油糟      100g 一平方m(1週間前)
⑤化成肥料(成分NPK=8:8:8)100g 一平方m(1週間前)

というのがi一般的です。

①苦土石灰

しかし、筆者の場合は、元肥に①は使いません。①の石灰や苦土石灰は先程のPHの理由から、通常使用しません。イチゴは酸性土壌(PHは5.5〜6.5)を好みますので石灰を入れると中性からアルカリ土壌になります。但し、カルスト台地の地方の土壌ではアルカリ性が多いので、この場合にはピートモス(コケ類)や硫安を入れて酸性土壌になるように調整します。

②鶏糞

鶏糞にも半乾燥のものから完全乾燥のものもあり、価格も若干異なります。半乾燥鶏糞は1袋15kgの価格は約100〜200円ですが、乾燥ペレット状鶏糞は1袋15kg価格は300〜400円です。鶏糞は1平方mあたり、2〜3kgを施肥します。筆者の場合、1畝の畝長5〜6m(畝幅60〜70cm)で、イチゴ畝の面積は約5平方mになり投入量は15kgとなり、その、鶏糞1袋を均等に土の中に混ぜ込みます。もし予算に余裕があれば乾燥ペレット状鶏糞1袋15kgを使われるのが良いでしょう。前者の鶏糞ですと完全乾燥ではなく、いわゆる半熟(半乾燥)鶏糞なので苗を植える1ヶ月前(一般的には1週間前と書いていますが、多くは完全乾燥の鶏糞を意味します)土壌に混入する必要があります。さもないと1週間頃に苗を植えたりすると、鶏糞から発生する醗酵ガスで根が傷みます。それに対して乾燥ペレット鶏糞は完全な乾燥物なので土壌に混入後の2〜3日後に植えても根が傷む事はありません。時間がとれない人は乾燥ペレット鶏糞で、時間の余裕がある人は半熟(半乾燥)鶏糞を使用するという考えです。筆者はいつも乾燥ペレット鶏糞を使用しています。

③有機物の骨粉:無機物のヨウリン

そこで甘みを増すのに特に重要な要素はリン酸で、一般的にはヨウリン(ある種の岩石のようなもので無機物と言います)を一平方m50gを使用するとありますが、筆者の場合には、有機物の牛の骨粉(BSE対策済みのもの)を使います。それが甘みの増す重要なキーワードです。分量も元肥の時は一平方m100g(後述しますが、追肥では更に100g追加します)投入します。筆者の畝では、1畝500g投入し、これらを畝全体に平均化するように耕耘します。

④油かす(ナタネ油)

油糟にも各種類があります。なたね、綿、大豆、椿、ゴマなどもありますが、一番ポピュラーなのは「ナタネ油かす」です。未醗酵、乾燥醗酵、骨粉混合油糟、ペレット形状、丸形状などさまざまの種類が販売されていますが、ここでは一番オーソドックスなタイプで、粒状の菜種油を使用します。筆者の畝では、油糟は1平方m100gで1畝に500〜600g投入します。

⑤化成肥料

元肥には使用しません。化成肥料の効果が速効性肥料なので、元肥には使用していません。追肥には使用します。

  以上の②〜④の肥料をイチゴ畝全体に散布し、耕耘して混ぜます。その後、再度畝の形を整えます。即ち、畝の断面を台形に整えます。畝の高さは高いほど良いのですが、畑の土の全体量が畑によって限られていますが、最低15〜20cmの高さは確保して欲しいです。高ければ高い程、イチゴが垂れ下がった時に地面に触れる部分が減り、腐る率が減少します。プロのイチゴ農家は1m以上の高床式で畝をつくり、そこに苗を定植しています。イチゴ狩りに行かれるとその構造がよくわかると思いますが、家庭菜園では無理なので15〜20cmでがまんしておきましょう。

  さて、施肥された畝が完成したら、次にその畝の表面に腐葉土を被う作業をします。畝幅70cm、畝長5〜6mの設計では腐葉土3袋(15リッター用3袋)使用します。
イチゴは2列(即ち二条植え)に植えますので、そのイチゴ苗を植える中心の列に沿って、筋状(幅は10cm程度)に腐葉土を撒きます。それを二列してください。
これで畝が完成し、イチゴの定植時期が到来すれば、イチゴ苗を定植します。

定植時期と追肥と黒マルチを敷く

定植時期

地理的には中間地で書きます。寒冷地は1ヶ月早めに、暖地は半月遅めです。
10月初旬から11月初旬が目安でイチゴ苗を定植します。筆者は11月初旬の10日までに定植しています。といのもイチゴは生育適温が低く、10月初旬では、昼間は地温が高いので、11月初旬の日中に植えるようにしています。10月の暑い昼間に植えると欠株を多くします。もし10月初旬から中旬に植えられる時は地温の低い早朝か、夕方の気温が下がってから植え付けるのが良いでしょう。イチゴの根は浅く広く360度に拡がりますので浅めに、周りよりも高めに植えるのがコツです。ポット苗に十分水分を含ませたうえで、植え付ける前に直径10〜15cmの穴を掘り、植付け前に植え穴にたっぷり灌水をします。植付ける時の注意としては2つあります。一つはクラウンといわれる中心の芽を土に埋めない事と、2つ目には、実ができる方向が畝の外に向くように植えます。それはランナーという蔓のようなものを畝の内側に向けて植えます。そうすることで、蔓の反対側にイチゴができます。筆者の事例では2列(二条植えとよぶ)に植えます。株と株の間(株間という)は30cmで列と列の間(条間という)も30cmです。さらに、根の張りが浅いので乾燥に弱い故に定植後は根づくまで根鉢の中心に散水を2〜3日毎にしましょう。さもないと、根鉢の乾きで芯枯れ病になります。但し、注意が入ります。根づいた後は株元がいつも湿っていると多湿を好む疫病が発生しやすので株元はが乾きやすようにする必要があります。特に水田の跡地に植える場合には注意が必要です。

【家庭菜園】甘いイチ…

最低3回の追肥

①12月追肥1回目

10月~11月初旬までに植えた後の寒い12月中に1回、ここで化成肥料を1株あたり50gを苗と苗の間に(株間という)散布し、軽く土と混ぜます。株間を軽く耕す事を中耕作業と言います。

②2月初旬追肥2回目

更に2月に二回目の追肥を行います。この時の追肥は特に重要で甘みを増させる秘訣になります。追肥の材料は、やはり有機肥料の骨粉と油糟です。骨粉と油糟を混ぜ合わせた状態で株間と条間に前述のように追肥をします。一平方mあたり骨粉100gと油糟の100gとします。筆者の事例では5〜6mの畝で約5〜6平方mなので骨粉500gと油糟500gの混合肥料を株間に投入します。二つの混合肥料で1000gになります。株間30cmとすれば、畝長6m÷株間30cm=20株で、しかも二条(二列)植えですから、合計40株のイチゴ苗を植えたことになります。故に、混合肥料1Kg÷40株=25gが株間に追肥することになります。後述しますが、2回目の追肥以降に黒マルチを敷きます。
更に、条間にも追肥しますが、この場合、クワで畝の中心ラインをV型に端から端までの6mの溝を掘ります。溝幅7〜10cm(ほぼクワの幅)で、その溝に、新たな油糟を1kgを万遍なく溝に散布して土を埋め戻します。無論、骨粉に余裕があれば更に500g〜1kgもこの溝に散布してください。筆者のこの方法で栽培したイチゴは、半分白くても(赤くなる前の状態)甘いイチゴが5年間経験しています。

③3月下旬〜4月下旬に追肥3回目

三回目の追肥をする頃は、畝全体にすでに黒マルチが敷かれていますが、1株当たり30gの化成肥料を追肥します。黒マルチが敷かれていますので、マルチの穴に株が植えられていますので、その株元に追肥を与えます。基本は3回の追肥ですが、ここの株の葉の成長度を見て3回目、4回目と行います。即ち、3回目を全然投入しない場合もありますし、また、成長の遅れている株(小さめの株、葉数が少ない株、葉の色が薄い株)には追肥します。12月と2月の追肥は機械的に全株にしますが、3回目以降は株の成長度をみて判断をします。この辺は初心者は、無視して一切追肥をしなくても良いかもしれません。その場合は実数が少ないか、実が小さいかだけで、一応実はできますのでご安心ください。

黒マルチ

2月初旬に2回目の追肥の後の2月中旬〜2月下旬までには、畝全体に穴あきでない黒マルチで覆います。畝全体を黒マルチで覆い、マルチの前後縁、左右縁を土にしっかり埋めるか、或いは、マルチ押さえピンで留めるようにします。風で吹き飛ばないようにする為です。その後、マルチの上からイチゴの株の中央位置を手で探り、カッターナイフでマルチを十字切りしてイチゴの葉をマルチの上に引き出します。苗をカッターで切り落とさないように注意して行ってください。

「2回の追肥」と「黒マルチの作業」の2つの行程をしたことになりますが、定植から実りがつくまでには、イチゴの葉の手入れがあります。

株の葉の手入れ

枯れた葉を剪定

さらに寒くなると外葉の葉から順次枯れてきますので、その枯れた葉を根元からハサミで切ってください。この作業は1月から2月の間、時々見回り、枯れている葉があれば随時切りましょう。この目的は少しでも病気に罹らないようする為です。腐りかけた葉があるとそこに細菌が溜まり、春になると一気に繁殖し病気に罹ります。この葉の剪定作業は実ができる頃まで続きます。冬のイチゴは休眠状態になって、霜が降りる頃には特に外葉が枯れます。中心の2〜3枚の葉が残る程度まで枯れていきますが冬のこの時期に根をしっかりとしていますので大丈夫です。

人工授粉

イチゴは自然任せで実らせるという方法もありますが、最近では蝶々や蜂などの昆虫が激減していて、自然任せでは実の数が非常に少なくなりますので、やはり人工授粉作業は必要かと思います。プロのハウス栽培では蜂をハウス内に飛ばして密蜂に受粉作業をさせています。これは楽ちんですが養蜂家からのレンタル費用はきっと高いものと思います。家庭菜園では、毛筆を使います。筆で白い花ひとつづつ、コショコショと優しくなでます。これで人工授粉が完了です。しかし、花数も多い故に、腰にかなりの負担がかかり腰痛になる方もいますので、ぜひ作業後は腰に湿布された方がよいでしょう。1回で済みませんので、花が開く頃に毎回します。3月下旬から4月下旬まで次から次へと咲いていきますので、根気よく筆でなでれば、その分、実の数も多くなります。しかし、成りすぎると小さい実になります。この辺のバランスは経験で積むしかないでしょう。ポイントしては花びらが大きいものは実も大きいし、人工授粉作業でもうまくいきますが、小さい花びらはやはり小粒なイチゴになります。

摘花(花をつまむ)と摘果(実をつまむ)

3月初旬頃から花が咲いている苗がありますが、この花は実がならないか、できても寒さで途中で腐りますので、できればカットしてください。3月下旬以降の花は必ず残してください。暖かい地方では3月初旬以降の花は残しましょう。また一枝にたくさんの花が咲いた場合には、摘んでください。また枝の細いものは実がつきにくいので切りましょう。また、一枝にたくさんの実ができた場合、間引きましょう。形が悪い実や、小さすぎる実は切りましょう。この間引き剪定が実の大きさに左右されます。小粒、中粒でも良ければ放置しても良いでしょうが、やはり数が多いと栄養が分散されますので、甘みも大きさも影響を受けます。この摘花と摘果のさじ加減はやはり経験が必要になります。

病害虫防除

病気防除

主な病気の種類;約24種類あります。これらを予防する農薬も非常に多くありますが、プロの農家は初期の病気を観察したり、その地方で流行している病気などを鑑みてどの農薬を使用するかを十分に検討した上で防除をされています。

害虫防除

主な害虫の種類:約12種類あります。これらを防除する農薬も非常に多くありますが、その時の害虫に応じてプロの農家は使い分けています。

生理障害

これは肥料成分である窒素N,リンP,カリK以外に、鉄、カルシウム、ナトリウムやその他に微量な栄養素(ミネラル)の過剰に与えた時や、逆に少ない時に生じる障害及び気候の影響での障害を言います。これについてもかなりの知識を必要とし、初心者で見極めるのは非常に困難です。やはり定量的な装置や研究者、長年の経験者でないと見極められないと思います。簡易的な見極め方法もありますがここでは説明をしません。これからの経験と関連文献を読まれる事をお薦めします。

農薬

初心者は極力使われない方が良いと思います。イチゴのみ使用できる農薬を使用しなければならない事や、散布回数制限、散布量制限、他の農薬との併用制限、自分自身が暴露しないようにマスクや手袋などを準備したり、希釈倍率の制限などいろいろと細かい制限がありますので、極力使用されないことです。今後の経験と関連文献から学ばれるのが良いと思います。

①住友園芸便利ガイド(総合ガイドブック)がホームセンターで無料配布されていますのでそれらを参考にされることをお薦めします。
②株式会社 全国農村教育協会(略称:全農教)
http://www.boujo.net/handbook-13のサイトを参考にされるのも良いかと思います。
③各社の農薬メーカがあり、興味のある方は各社のホームページ等がご覧ください。
農薬メーカー名  http://www.agro.jp/maker.php
アグロ カネショウ
アリスタ ライフサイエンス
アース製薬
石原産業
石原バイオサイエンス
出光興産
エス・ディー・エスバイオテック
エムシー緑化
OATアグリオ
科研製薬
協友アグリ
クミアイ化学工業
サンケイ化学
シンジェンタジャパン
住友化学
住友化学園芸
ダウ・ケミカル日本
デュポン
日産化学工業
ニッソーグリーン
日本化薬
日本曹達
日本農薬
バイエルクロップサイエンス
BASFジャパン
ホクサン
北興化学工業
三井化学アグロ
Meiji Seika ファルマ

病害虫まとめ

イチゴだけで、これだけ多くの病害虫が発生し、防除農薬も50種類は越える状況だと思います。これだけ複雑ならばイチゴ栽培をやめようと思う方がでるかもしれませんが、ここであきらめないでください。素人でもこのような農薬の知識がなくてもイチゴはできます。訳のわからない病気がでれば、そのイチゴを途中で放棄すれな良いのです。商売でイチゴ栽培をしている訳でもなくあくまで趣味の範囲で栽培しているので、変な実ができたり、変な虫がついていたり、収獲が悪かったりした場合は、あきらめて来年またチャレンジすれば良い事だけです。ただ悪いときの状態を良く観察し、それを来年の栽培に反映するようにして努力を惜しまないことです。そうして経験を積んでいけば良いイチゴができます。
ただ、ここで筆者から、悩まされた害虫はカタツムリとナメクジと油虫です。それ以外には鳥類です。これらの防除法について簡単にお話します。

カタツムリとナメクジ対策

この対策には2つあります。一つはビールの入った底の浅い空き缶かプラケースを畝のあちらこちらに置いておくとビールにナメクジやカタツムリが入り、溺れて死んでいますが、欠点は、ビール代が高くつくのと、雨が降れば、ビールが薄まったり、乾燥で無くなったりします。それで筆者はやはりナメクジ&カタツムリ防除用の専用農薬をホームセンターで購入します。粒状のものを畝の外の両側にばらまきます。ナメクジ、カタツムリが畝に上がる前に畝の下で防除するのです。これが一番効果があります。しかし、実ができはじめる前に撒かないと、一旦、畝にナメクジ、カタツムリがあがるとそこで繁殖したりしますので、やはり花が咲いている時に撒くのが一番効果が高いです。4月〜6月初旬に数回散布します。もし畝間の土に農薬が浸透するのを懸念される方は、少々高くつきますが、畝間に防草シート(幅50cm長さ5〜6m)を敷いて、その上にナメクジ防除薬を散布すればよいかと思います。

油虫対策

この対策には農薬をつかいません。オリーブオイルと洗剤と水でつくります。作り方は、1リッターの水に、サラダ油か、オリーブ油を小さじ一杯と、皿を洗う洗剤を数滴を入れて撹拌した液をイチゴの葉に散布すれば、油虫はすぐに窒息します。これを1〜2週間に1〜2回行えばほぼ全滅します。あまり散布回数を多くすると葉が黒くなりますのでご注意ください。油虫の発生量を見ながら散布量と回数を決めましょう。この点は経験つんでください。

上記の2つの対策でこの7年間うまくいっています。それ以外の害虫は無視しています。病気については、全株が全滅するようなめだつ病気を経験していません。イチゴの実にカビができてところどころ腐ったりしたものは実だけとか、都合でその苗を処分しています。裂果のような実も見た目悪いものは処分しています。さらに鳥類については、鳥専用のネットで覆うか、細い糸を張り巡らすなどの方法を採用してください。

・・・いうことで病害虫防除については病気や害虫や農薬の知識を経験で積んで頂く事です。それが家庭菜園の楽しみであり、奥深いものになると思います。筆者は60歳から始めたのですが、やはり40歳から始められると60歳までには相当なキャリアーが積まれ、プロ級になれると信じていますので、早い歳から始められることを推薦します。

露地栽培での収獲時期

およそ5月中旬から6月上旬までの約20日間が収獲時期で非常に短いです。筆者の場合、80株植えますので2日間毎にザルに山盛り収獲します。但し、日当たりを良くしないと赤いイチゴが得られにくいので、実が日に当たるように工夫してください。

収獲した一部のイチゴ

収獲した一部のイチゴ

次期、子株の確保

実の収穫が終わった後は、各株からランナー蔓(ほふく枝と言う)がでて、そこに子、孫、ひ孫と多くの子株が増えていきますので、畑に空き地があれば、放置しておくとよいでしょう。ある事例では親株20株を秋まで放置すると10倍の200〜300の子株ができます。むろん、その周辺の草刈と追肥などは必要になりますがここでは省略します。

その子株を次回の定植に使えばよいのです。但し、親株は処分してください。親株は実つきが悪くできても小粒しかできません。故に、初期投資20株2000〜3000円が、翌年には10倍の2〜3万円の価値になり、節約したことになります。空き地があれば、初年度20株、2年目からは一気に200〜300株を植える事ができますは、問題は、体力勝負で腰痛との闘いになりますね。健闘を祈ります。

イチゴのランニング子…

イチゴのランニング子株・孫株風景

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