小カブのやさしいプランター栽培

野菜づくりの前に、まずは日当たりの良い場所を確保しましょう。次に、プランターで育てやすい野菜の一つとして、ここでは小カブを選びます。

特に小カブは、収穫までは４０〜５０日程の短期間で収穫できる野菜ですからプランター栽培には簡単かつ優しい野菜です。

プランター大きさとして長方形で野菜型のものを選び、小カブの場合、深さ１５〜２０cmのもので１２リッターから２５リッターの容量のプランターを選びましょう。色々なタイプがホームセンターで販売されています。

小カブの植える時期は、春植えは４月上旬から5月初旬まで、収獲は5月末以降です。秋植えは９月上旬から１０月中旬で、収獲は１１月〜翌年1月末までになります。発芽適温は２０〜２５℃で、生育適温は１５〜２０℃です。

更に容器は水はけのよい穴のあいたものを使い、底に小石か、軽石を敷き詰めましょう。

畑と違って、耕す事はできませんので、基本的には市販の野菜用の培養土を使いましょう。市販の用土（培養土）には元肥も混入されていますので、便利になっています。

市販の培養土はどちらかというと中性になっているのが多いので、（小カブの土壌酸度はPH５.５〜７.０ですが）酸性土か、アルカリ土かを気にする必要はありません。

培養土は、プラッター容量に合う培養土を買って入れますが、いっぱい入れないでトップから２cm程の余裕を残して土を入れてください。これで準備完成です。

小カブは種からまいてください。尚、種を買うときは春蒔き用か、秋蒔き用かを見て買うようにしてください。秋蒔きは虫が付きにくいので秋蒔きがお薦めです。

まき溝は、深さ１～１.５cm、幅が３cmほどのまき溝をつくり、底はできるだけ平らにならします。そこに種の間隔が１～２cm程度になるようばらまきし、約２.５〜５ｍｍの覆土をして軽く土を押さえ、タップリ水をまきましょう。できれば播種する前日にプランターにたっぷり水まきをされるのが良いでしょう。

条間は１５〜２０ｃｍですのでプランターの幅が広ければ2条植えができます。

潅水は、播種直後に水を十分に与えてください。その後、２~ ３ 日は散水が不要です。但し、発芽までは土が乾かないように散水をしましょう。

３〜4日ほどで発芽します。灌水頻度は生育状態に合わせて調整しますが、午前中に散水するようにして夕方には葉が乾いている程度にしましょう。

小カブの場合は元肥だけで十分に成長しますので、追肥はほとんど不要です。ただし生育の状況に応じて少し追肥を必要とする場合があります。

その場合、化成肥料を２０リッター容器プランターであれば大さじ２杯（約２０ｇ）を目安に小カブの株間か、又は条間に施用されて軽く土と混和（土寄せ作業）されるのがよいでしょう。

但し、その際、根を傷めないようにそっと土と混ぜましょう。あるいは、下記の市販の液肥を葉に散布されるだけでも追肥効果があります。

液肥の製品として、以下に代表的なものを紹介します。

小カブの場合、1回目の間引きは本葉1〜２枚、2回目は本葉２〜３枚、3回目は本葉５〜6枚の時に、最初は株間２〜３ｃｍ程度にし、2回目は４〜６ｃｍ、最終１０ｃｍ程の間隔にします。引き抜く時に、残された苗の根元が壊されると、成長が遅くなりますので優しく引き抜いてください。

1回目と２回目の間引きにはハサミを使う方法もありますが、小カブの根が少し大きい玉であればハサミではなく手でそっと根元から引き抜きましょう。

その後、軽く土寄せをしておきましょう。勿論、間引いた小カブは間引き菜として食用にしてください。

自家栽培は無農薬栽培ができますので、すべて安心して食べられます。

小カブは４０〜５０日の短期で収獲できます。目安として根の直径が４〜５ｃｍになれば収獲してください。引き抜く時に、残された小カブの根を傷めますので、隣の株に傷めないよう優しく根元から切引き抜いて収獲しましょう。

引き抜いた後、残された小かぶに少し土寄せをしておきましょう。

尚、収獲が遅れると、スが入ったり、根にひび割れを起こすので早めに収獲しましょう。また、春蒔き栽培では品種によって、トウ立ち（花芽が咲き始める）しやすいものもありますので早めに収獲しましょう。