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プランターの簡単な栽培ノウハウ

野菜のプランター栽培は、庭先や玄関先で簡単に育てる事ができます。仕事の行き、帰りに少し散水の手間程度で済みます。特にイチゴ栽培で実った時は一番嬉しいと思います。なお、ここではプランターを使った基本的な野菜の栽培法を説明しています。

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1.栽培前の準備

野菜づくりの前に、まずは日当たりの良い場所を確保しましょう。次に、プランターで育てやすい野菜を選びましょう。容器のサイズが限定されますので、栽培期間の短いものや根があまり張らないものが良いでしょう。

栽培の優しい野菜は、春菊、ほうれん草、コマツナ、チンゲンサイ、二十日ダイコン、リーフレタス、イチゴ等です。少し難易度が高いのがダイコン、ニンジン、小カブ、タマネギ、玉レタス等です。

更に、難易度の最高はメロンです。プランターは野菜の 種類に合った大きさのものを選びましょう。

背の低い葉菜類は小さめのコ ンテナで、背の高い葉菜類(ミズナ、壬生菜)と根菜類(小カブ、ミニダイコン)と果菜類(ミニトマト、つる無しインゲン豆、イチゴ)は深めのプランターで、また栽培期間の長いものは大きいプランターを選ぶ事で野菜が大きく育ちます。

また夏場の時期の栽培は地温が上がりますので、素焼きのものや木製、発泡スチロールが良いでしょう。プラスチック製は夏場は地温が上がりやすいのでできれば避けた方がよいでしょう。

更に容器は水はけのよい穴のあいたものが、よく底に小石か、軽石、砂などを敷き詰めましょう。穴のあいた底板付きのものもあります。

2.用土(培養土)の準備

畑と違って、耕す事はできませんので、基本的には市販の用土を買いましょう。最近の用土、即ち培養土は元肥も混入されていますので、便利になっています。但し、野菜によってアルカリ土を好む野菜(例えば、ほうれん草)もあります。

市販の培養土はどちらかというと中性になっているのが多いのでほうれん草を植える場合には苦土石灰を少し、播種の1〜2週間前に苦土石灰を混土させる必要があります。用土は容器のサイズにあった土の量を、1〜2袋の培養土を買って容器に入れます。これで準備完成です。

3.種を蒔く、又は苗を植える作業

葉菜類(ほうれん草、チンゲンサイ、コマツナ類)は種から植えられのをお薦めします。根菜類は、種と苗の2つの方法があります。例えばニンジン、ダイコン、小カブは必ず種から播きます。また、生姜、ジャガイモなどは種芋から植えます。

果菜類(プチトマト、ナス、メロン、イチゴなど)は、種と苗がありますが、プランター栽培はぜひ苗から植えられるのをお薦めします。種から育てるのはむずかしいからです。果菜類をプランター植えするには1〜2株が限度になります。

4.散水(灌水)作業

潅水は、播種、苗植付け直後に水を与えますので、その後2〜3 日は散水が不要です。

植物が根付いて大きくなり出してからは、鉢底から水が出るくらいまで十分あげてください。

頻度は、夏場は1日2 ~ 3 回、それ以外は1日1 回を目安にして、後は作物の種類、生育状態に合わせて調整します。

5.追肥作業

追肥はやり過ぎたり、株元に与えると根が肥料焼けを起こし枯れますので、肥効がゆっくりな乾燥粒状油かすなどを、初心者でも安心して使えますが多肥はいけません。

追肥は、野菜に合わせて定期的にこまめに少量ずつ、なるべく株から遠い鉢の縁に与え、土と少し混ぜ合わせるのが良いでしょう。
但し、根を傷めないようにそっと土と混ぜましょう。また、できれば、液肥と組み合わせて葉に散布されるのもよいかと思います。

液肥の製品として、以下に代表的なものを紹介します。葉菜類などの葉物野菜は特に液肥を使う事で成長も早く良いものが収獲できます。

6.間引き作業

間引きの必要性は、種から蒔いた(播種といいます)時に必要な作業で、その間引きは種のまき方によります。ある一定間隔で数粒づつ播く場合と、間隔を開けないで一列に播く場合とで間引く手間が違ってきます。

いずれにしても野菜にはある一定の株間をあける必要があります。さもないと大きくなりませんが、小さい間に収獲して食べてしまうならば、間引かずに一列一度に抜くか、あるいはおおざっぱな間隔で抜いて食べてしまうかです。

しかし、ある程度大きくなるように育ててから収獲をしたい場合には、野菜それぞれの推奨株間がありますので、その間隔になるように間引きましょう。間引く場合、ハサミをつかって根元から切られる事を進めます。引き抜くと残された苗の根元が壊されますので成長が遅くなります。

尚、苗から定植される場合は間引き作業はありません。定植時に野菜固有の推奨株間にもとづて植えますので間引き作業はありませんが、もともとプランターの長さは短いので、植える苗の数はわずかになります。

例えば果菜類のイチゴならば3〜4株で、ミニトマトならば1株となります。

7.剪定作業

葉菜類はほろんどないと思ってください。葉菜類、根菜類も主に間引き作業になります。果菜類が剪定作業として重要になります。特に、ミニトマト、ナス、メロン、ゴーヤ、キュウリなどです。

これらの剪定作業の仕方について栽培の教科書を参考にされることをお薦めします。イチゴの剪定作業の必要はありませんので優しい栽培ができますが、問題は如何に甘い物に仕上げるかは別のノウハウが必要です。

筆者はアップハウの別のコーナーで解説をしていますのでぜひご覧になってください。またこれからも順次掲載していく予定です。

8.収獲

何ヶ月間も育てた甲斐があり、その野菜が収獲ができるのは大変楽しい時です。

野菜の種類により、間引きで全部収獲する場合もありますし、間引き後何株か残してそれを大きく育てた野菜を収穫するという方法もあります。

また根菜類は地中の根を食べますし、果菜類は果実ができますのでそれを収獲します。それぞれ野菜の収獲時期も概ね決まっていますので、家庭菜園の教科書などを参考にされて栽培されればよいかと思います。

筆者はアップハウの別のコーナーで解説をしているのでぜひご覧になってください。またこれからも順次掲載していく予定です。

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