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DMMビットコイン廃業!5月末に482億円不正流出 SBIVCトレードが顧客資産引継ぐ
暗号資産(仮想通貨)交換業のDMMビットコイン(東京・中央)は廃業する方針を固めた。5月末に482億円相当のビットコインが不正流出してサービスの制限が続いており、経営の立て直しを断念した。預かっている顧客資産は、SBIグループで同業のSBIVCトレードに2025年3月ごろに譲渡する。
DMM.comグループ傘下の暗号資産交換所であるDMMビットコインは9月26日、金融庁から業務改善命令を受けた。同社では今年5月に約4500ビットコインが自社ウォレットから流出した。当時の相場価格で482億円に相当し、流出額は2018年に起きたコインチェック事件の約580億円に次ぐ規模となった。
金融庁によると、DMMビットコインの報告では具体的な事実関係が今なお明らかになっていない。そのため金融庁は根本原因の分析・究明を命じるとともに、「被害が発生した顧客の保護を引き続き、徹底すること」や「適切かつ確実な業務運営の確保」などを求めた。
出典:DMMビットコイン、流出を招いた「経営の重症度」 「流出482億円」の保証で終わらない深刻課題 | 金融業界 | 東洋経済オンライン
DMMビットコインは、インターネットに接続せず安全度の高い「コールドウォレット」から、ネットに接続させて送受金に使う「ホットウォレット」へ暗号資産を移すときなどは、2人体制で移動作業を行うとホームページ上で説明していた。が、実態は異なっていた。
また、ホームページでは秘密鍵の管理がセキュリティー対策のポイントだとうたっているが、その管理もずさんだった。さらにシステム開発・運用管理、情報セキュリティー管理の権限を一部の者に集中させていたうえ、システムリスク管理部門として自らのモニタリングを行わせていた。社内での牽制機能は働いていなかった。
出典:DMMビットコイン、流出を招いた「経営の重症度」 「流出482億円」の保証で終わらない深刻課題 | 金融業界 | 東洋経済オンライン