harumaruさん
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【悲報】能登半島地震 珠洲市で活動していた緊急消防援助隊が重機使用せず 消防隊員「指揮命令系統に従うほかない」
2011年の東日本大震災で、道路啓開が迅速に進まなかった経験などから、国は災害時に派遣する緊急消防援助隊に、重機の配備を進めてきた。
だが今回の地震で、石川県珠洲市では、消防の重機がほとんど使われていないことが、関係機関への取材でわかった。なぜなのか。
だが、珠洲市で活動した緊急消防援助隊と消防庁に、記者が取材したところ、重機は道路啓開のために一度も使用されていなかった。
7つの都府県の大隊のうち2大隊は、重機を珠洲市に運んでいない。うち1大隊は、初動時の判断は所属地で津波災害の恐れがあったことによるが、後発の2次隊以降については、「現地のニーズがない」との指揮支援隊からの連絡を受けて運ばなかった。もう1大隊は、1月2日に消防庁から重機派遣の打診を受けたが、「人員不足で出すのは難しかった」という。
重機を使わなかった理由として、各消防は「必要ないと判断した」「道が悪く、大きな重機搬送車が現場に入れなかった」「要請がなかった」「家屋が倒壊しているなかで重機を扱うのはリスク」「瓦礫の下に人がいる可能性を考え慎重を期した」「現場に(消防以外の)重機がある」などを挙げた。
NPOでは、珠洲市で活動する2県の緊急消防援助隊に、道路啓開の協力を求めた。宿営地を訪ねて「被災した地域には火事の危険もある。救急や消防を含む緊急車両がいち早く入ることのできるよう、重機を動かしてほしい。災害関連死を防ぐためにも、道路を啓開してほしい」と訴えたが、断られた。
NPOの男性は「被災地に入り、重機を扱えず待機を命じられた隊員たちは、悔しいと思う。被災地のためにできることを、なぜ消防は組織として考えないのか」と憤る。
「来ないで」と言われる奥能登に、支援は行き渡っていない。被災地は、重機も人も必要としている。