harumaruさん
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【現役死亡】アルツハイマー病新薬レカネマブ 価格設定年間298万円が保険適用対象に
アルツハイマー病の原因物質に直接働きかける新薬「レカネマブ」の価格について、中医協=中央社会保険医療協議会は、患者1人当たり年間およそ298万円と設定し、保険適用の対象とすることを決めました。
効果や副作用について懸念の声も
一方、2023年1月にFDAが「迅速承認」したレカネマブは、認知機能の低下を遅らせる効果があることが初めて治験で示された薬だ。今回の承認は、レカネマブが早期アルツハイマー病患者の脳内のアミロイド斑を除去することを示した第3相治験に基づく。治験開始から18カ月後に患者の認知機能を評価したところ、レカネマブを投与された患者では、プラセボ(偽薬)を投与された患者に比べ、認知機能の低下が27%少なかったという。この結果は2023年1月5日付けで医学誌「The New England Journal of Medicine」に発表された。
しかし、米バンダービルト大学医療センターの神経科医マシュー・シュラグ氏は、治験で示された効果はごくわずかだと批判し、投与によるリスクや安全性を懸念している。氏は、アミロイドβはアルツハイマー病という複雑なパズルの1つのピースにすぎず、病気の進行を遅らせたり止めたりする上で重要かどうかはわからないと考えている。
問題は、治験後に薬の忍容性(患者が副作用に耐えうる程度)を評価するフォローアップ試験で3人の患者が死亡していることだ。この3人が18カ月間の治験の間にレカネマブを投与されていたのかプラセボ群にいたのかは明らかにされていないが、いずれも治験終了後にレカネマブを使用することを選択していた。
反応まとめ
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