【事件】幼児3人ワンオペ育児 発達障害ある長男を浴槽に沈め殺害 事件の概要は？

２０２２年１２月７日の京都地方裁判所。発達障害だった３歳の長男を浴槽に沈めて殺害した罪に問われた女性（３９）に、懲役４年６カ月の判決が言い渡された。殺人罪の法定刑の下限である懲役５年を下回るのは異例だ。背景には、女性が抱えた事情があった。

　女性は事件当時、長男のほか４歳の長女、１歳の次女の３人を育てていた。夫が仕事でほとんどいなかったため、育児はいわゆる「ワンオペ状態」。長男は軽～中度の発達遅れがあり、自閉スペクトラム症の疑いと診断されていた。

出典：発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母 　精神疾患を抱え、幼児３人を〝ワンオペ育児〟（47NEWS） - Yahoo!ニュース

公判では、女性は自らも双極性障害（そううつ病）を抱えていたことが明らかになった。

出典：発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母 　精神疾患を抱え、幼児３人を〝ワンオペ育児〟（47NEWS） - Yahoo!ニュース

他の子どもと比べると、差がよく分かる。だが、夫に伝えても「気にしすぎ」と軽く受け流された。

出典：発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母 　精神疾患を抱え、幼児３人を〝ワンオペ育児〟（47NEWS） - Yahoo!ニュース

両親に相談したところ、「何度もそんな話は聞きたくない」と言われた。

出典：発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母 　精神疾患を抱え、幼児３人を〝ワンオペ育児〟（47NEWS） - Yahoo!ニュース

２０１７年に京都府木津川市のアパートで母親が当時３歳の長男を浴槽に沈めて殺害したとされる事件で、殺人容疑で逮捕された久木山（くきやま）佳代容疑者（３７）＝京都府宇治田原町銘城台＝が「長男の発達が遅く、育児に悩んでいた」と供述していることが１３日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警は、事件当時は精神的に疲弊していた可能性が高いとみている。

出典：3歳長男が浴槽で溺死　起訴の母親「発達遅く悩み」ワンオペ育児で「孤立」｜社会｜地域のニュース｜京都新聞

同課によると、久木山容疑者は当日、午後6時30分ごろ119番通報。救急隊員が駆けつけた時は浴室の洗い場で長男に心臓マッサージをしていた。府警に対して「浴槽の湯がたまる頃に子どもが浮かんでいるのを見つけた」などと説明していたという。永時ちゃんは搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。

　翌日の司法解剖では水死と推定され、継続的な虐待を疑わせるような外傷はなく、事件性の有無は判断できなかった。当時、児童相談所から府警への相談もなかったという。

　だが、捜査関係者によると、久木山容疑者はこの1年ほどの間、周囲に永時ちゃんを殺害したことをほのめかし、府警にも情報が寄せられていたという。

出典：4年前の長男殺害容疑、周囲にほのめかしたか　京都府警が母親逮捕：朝日新聞デジタル