ringoさん
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斎藤憲さん 漫画「チ。地球の運動について」に「科学史的にはありえない話ばかり」と苦言
エウクレイデス(ユークリッド)、アルキメデス。
『チ。地球の運動について』というマンガが人気のようです.コミック売り場で平積みになっていたりします.近世の地動説をテーマにしていますが,科学史的にはありえない話ばかり.近世の政治史,宗教史からも突っ込みどころ満載ではないかと思います.
1543年刊行のコペルニクス『天球回転論』は,72年も後の1615年に「不穏当な箇所を訂正するまで閲読中止」という形でカトリック教会の禁書目録に載りました.その5年後に公表された訂正はわずか2頁.500頁超のこの大著は実質的に問題なしと判断されたわけです.
70年も経ってから地動説が攻撃されたのは,ガリレオが地動説は計算上の仮説でなく実在的なものだというキャンペーンを張ったからです.地動説禁止に動いた人々は,コペルニクスの計算を理解する意志も能力もない,天文学の部外者だったと言っていいでしょう.
1633年のガリレオ裁判は,裁判の常ですが,教皇庁の過去の決定や判例,証拠文書をめぐる,法学的ないわばホコリ臭い議論から成り立っていて,絶賛販売中のマンガの世界は空想でしかありません.
科学史上の研究成果が,文学作品でねじまげて利用されるのは今に始まったことではありません.10年ほど前に評判になった小説『天地明察』では,その参考文献としてあげられた著作の著者がはっきり異議を唱えています.今でも「ここが違うよ『天地明察』」で検索できます.
コペルニクスの著作は『完訳 天球回転論』(高橋憲一訳)でその全文を詳しい解説とともに日本語で読むことができます.科学史の研究者としては,いつものこととはいえ,研究成果がどうしてここまで踏みにじられなくてはならないのか,残念な思いです.
チ。―地球の運動について― (1) (BIG SPIRITS COMICS) コミック – 2020/12/11
みんなの声
作者の掌の上では。こういう批判が出て「最後まで読みました?」と突っ込まれる事まで計算して作り込まれている漫画じゃないかと思う。最近燃料が無いなぁというタイミングでこれ。編集者はほくそ笑んでいるだろう。 / “斎藤憲(ギリシャ数学史) on Twitter: "『チ。地球の…” t.co/zpddNoS71Y
『チ。』が斎藤憲先生にまで読まれているとは!(世代的にアニメとか漫画とか縁のない方かと思った)
明確に反論はあるのだけど、言うとネタバレになるので言えないやつだった。最後まで読んだ上で気に入らないとするなら、もうそれはその人の好みの部類かな。 / “斎藤憲(ギリシャ数学史) on Twitter: "『チ。地球の運動について』というマンガが人気のようです.コミック売…” t.co/yJLSsZmFDV
あぁぁぁぁ最後まで読んでくれれば科学史的に有り得ない理由に説明がつくんだけれど最後の最後のどんでん返しでまるっとネタバレだから指摘できなぃぃぃい!!!! t.co/ET2V5tKgrf
ちなみになぜそのような齟齬があるのかは、最終章まで読めば分かります(販促) t.co/hX8SOwlz7B
またチに突っかかってる有識者いるの
数ヶ月前も全く同じ話題で燃えてる人いなかった? t.co/rNyz2C6Av2
そもそもフィクションとして作ってますし、
この発言が出るってことは「あぁ、最終章まで読んでないんだなぁ」というのが丸分かりなのですが、
折角アニメが始まるのであんまりコメントするのは勿体ないですね。
名作なので是非ご覧あれ。 t.co/vNpCexm1C7
専門家「『チ。地球の運動について』は科学史的にありえない話ばかり」→非難弾圧
原作通りで笑っちゃった t.co/tZExdZxIr2
江戸や大正には抜刀斎や白夜叉はあんな風にいたわけないんだよなー t.co/5CqTKvgrod
最後まで読んだら分かるらしいよここらへん。
販促、販促~ t.co/4xUQWffg9t
最後まで読んだか? t.co/8A7scpq5DB
ちょっとだけ読んで早口で喋らずにはいられなかったんだねww
あの作品に対してその主張は筋違いですよww
でも熱意は伝わったww t.co/7ZHUaTMJjm
Twitterって感じで大好き! t.co/gjMPrgXx3a