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野菜の種の保存方法

野菜の種の保存方法

野菜の種の寿命を長くする保存方法を紹介しています。

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野菜の種が余る

野菜の種の保存方法

家庭菜園を始めた頃、野菜の種を購入され中をのぞくと1袋に入っている種の数が多く、種まきした後もたくさん残ってしまい、しかも畑の畝も満杯で植える場所がなく、使い道に困った経験をされた事があると思います。

それで、来年に使うつもりで、家か納屋の戸棚に入れたままにして、そして、翌年に畑で播種を試みると全然芽がでなかったり、でても僅かしか出なかった経験をお持ちの事と思います。

筆者も初期はそのような経験をしていますので、余った種の有効利用についてお話しますが、まず種の寿命について先にお話をし、その後にどうすれば長く寿命を延ばすことができるかのコツをお話します。

尚、種袋の裏面には生産地XXXで、発芽率80%以上、有効期限(発芽)YY年MM月と記載され、本来ならば、2,3年先の発芽期間を見込んでいるのですが、筆者が買うホームセンタで販売されている多くの種は1年以内が多いです。

最近、品種改良された一代雑種の種が多く販売されていて、これらは下記の寿命よりも短命で1年が多いようです。原種又は原種に近い在来種、エアルーム(アメリカ在来種)は寿命が長いようです。カボチャは5~7年でも発芽率85%以上ありますし、アブラナ科も比較的長命ですが、意外にも豆類は短命で2年目で発芽率50%以下になります。しかし、エンドウは保存状態が良ければ5年でも発芽します。

野菜の種の寿命一覧

常温保存で1~2年で寿命がなくなる種

ネギ、タマネギ、ニンジン、落花生、ニラ、インゲン豆

常温保存で2〜3年で寿命がなくなる種

ほうれん草、トウモロコシ、大豆、キャベツ、レタス、エンドウ、ゴボウ、大根、キュウリ、カブ、白菜

常温保存で4〜6年で寿命がなくなる種

トマト、ナス、メロン、スイカ

常温保存をするのは意外に難しい

野菜の種の保存方法

ここでのポイントは「常温保存」ですが一般家庭で単に部屋に置いておくだけでは常時、常温保存で維持することはむずかしいと思います。

しかも近年は異常気象で室温が35℃の高温で、しかも湿度が80%というのも煩雑にあります。種は高温多湿にあうと寿命をつきてしまいますので、この辺をどのようにして保存するのかと言う事です。

さらに1〜2年で寿命が無くなる種は、古い種を使わないだけでなく、冷暗所とか冷蔵庫に保存しても発芽率がかなり低下します。ましてやハーフ(一代雑種)種は尚更です。

ネギ、ニンジン、ニラ、また、2〜3年の種で大根、レタス、ほうれん草、カブ、白菜は「間引き菜」として利用できる野菜なので、その年に、空いた畝の角に適当にスジ蒔きか、ばら蒔きをし、使い切るのがよいでしょう。そして、幼苗の時に早めに収獲して食するのがよいかと思います。ここで農薬の使用についての注意事項として「間引き菜」で使う野菜には土壌混和型でも根元散布型、液体散布型でも絶対に農薬は使わない事が重要です。間引き菜に認められている農薬は種類がすくないのでご注意ください。

また、最近ではスプラウト用専用種子も販売されていますが、残り物の種でスプラウトのように育てて使い切るのも一つの方法です。さて、次に、お薦めなのは2~5年寿命の種を保存する方法を説明します。

野菜の種の保存のポイント

保存のポイントは、温度を低温管理にし、湿度管理で乾燥化し、酸素呼吸できない状態にする事です。それは酸素呼吸ができないとそれだけ長生きするのです。それではどのようにすれば良いかと言えば、非常に簡単な方法なので紹介します。

購入した種袋にあまった種を入れて、こぼれないように封印し、そのような複数の種袋をチャック付きビニール袋(ポリ袋)に海苔に使われている乾燥剤や脱酸素剤を入れて空気を抜いて閉じて、更に二重にチャック付きビニール袋に入れます。簡易真空パック装置があれば尚更良い方法です。
それらの袋をマイナス5℃の冷蔵庫の野菜入れに収納します。冷蔵庫の野菜収納庫も頻繁に出し入れが激しいので、出来る限り温度変化がでにくい奥の方に収納されるのが望ましいと思います。

そして種まき時期がくれば、冷蔵庫から出してすみやかに必要な種を使い、余れば、また同じようにして冷蔵庫野菜室に収納してください。

この際には乾燥剤を毎年交換されることを忘れないようにしてください。野菜室の低温・低湿度の環境の中で長生きした種も冷蔵庫から出した時に高温・高湿環境下に長くさらされるとやはり寿命がつきますので、出した後はすみやかに種まきをすることが重要です。

あまりお薦めしませんが、興味本意でも冷凍保存の実験をされるのもおもしろいかと思います。例えば、レタス、トマトの種は意外にも冷凍保存できますが、乾燥を十分しておかないと凍結でご臨終になります。

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