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『立てば芍薬、座れば…

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』の元ネタ 女性特有の疾患から来ていた? 「漢方好きな薬剤師同士なら普通に通じます」「諸説のひとつでは?」

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』の元ネタ 女性特有の疾患から来ていた? 「漢方好きな薬剤師同士なら普通に通じます」「諸説のひとつでは?」

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『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』の元ネタ 女性特有の疾患から来ていた? 「漢方好きな薬剤師同士なら普通に通じます」「諸説のひとつでは?」

薬剤師です
僭越ながら、少しだけ補足させてください

立てば芍薬の「立てば」は「立ち上がれば」ではなく、「(気が)立てば」という意味で、イライラしている女性を指します
これは芍薬には血液の不足を補い、痛みや痙攣を抑える事ができる為に、婦人病の処方によく使われてきました
最近では芍薬には女性ホルモンの分泌促進作用があることも分かってきています

座れば牡丹の「座れば」は座らないといけないほどに体力がない女性を指しています
漢方的にはこれを腹部に血が溜まった状態として、瘀血(おけつ)と表現します
この瘀血の際には牡丹皮(牡丹の根の皮を乾燥させたもの)が、血行を促進させほてりを鎮め熱をとる目的でよく使用されます

歩く姿は百合の花の「歩く姿」は心身症を指していて、百合の花のようにフラフラナヨナヨした歩き方をする心身症場合には百合(びゃくごう・ユリの根)を精神安定、精神疲労からくるイライラや不安感の解消を目的として用い、特に不眠に対してよく用います
(ただ、日本においては熱を抑えて肺を潤す為によく使われて、乾燥した咳や肌の乾燥があって、その上でストレスを抱えている方によく使われる印象があります)

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