hayateさん
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【衝撃】今の大学生 「2億円は50億円の何%か」を計算できない 就活中の大学生ですら「25%」と回答
2012年度の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に次の問題が出題された。参考までに述べる。
算数A3(1)(小学6年)
黒いテープと白いテープの長さについて、
「黒いテープの長さは120 cmです」
「黒いテープの長さは、白いテープの長さの0.6倍です」
が分かっているという前提で、以下の図から適当なものを選択させる問題。
「3」と解答した生徒が50.9%もいる半面、正解の「4」を解答した生徒が34.3%しかいなかった。もとにする量と比べられる量の表現について、小学生が苦手なことを示す結果の一つである。
もとにする量と比べられる量は、意味を理解せずに「く・も・わ」などの「やり方」を覚えるだけでは完璧に乗り越えることは難しい内容である。
たとえば、以下の4通り(1)、(2)、(3)、(4)の表現は、「…」をもとにする量、「〜」を比べられる量として、意味としては同じことを述べている。
(1)〜の…に対する割合は○%
(2)…に対する〜の割合は○%
(3)…の○%は〜
(4)〜は…の○%
しかし、「やり方」だけで学んでいると、それら四つの表現で混乱してしまうことがよくあるのだ。
出典:「2億円は50億円の何%か」…就活中の大学生ですら「25%」と間違えてしまう問題の正解は?(芳沢 光雄) | +αオンライン | 講談社(4/4)
大学生でもその傾向があり、就活の適性検査でよく間違えてしまう。実際、「2億円は50億円の何%か」という質問をすると、「25%」と答える大学生が結構いる(正解は4%)。
出典:「2億円は50億円の何%か」…就活中の大学生ですら「25%」と間違えてしまう問題の正解は?(芳沢 光雄) | +αオンライン | 講談社(4/4)
日本の国際競争力低下を受けて、経済産業省は現代を「数理資本主義の時代」と名付け数学教育の推進を提言し、政府の教育未来創造会議は理系分野の充実を目指す方針を打ち出した。ディープラーニングなど最先端のAI技術が躍進する現代においては、その基礎となる算数・数学の力を重視する意識が広く高まっているのだ。そんな時流に取り残されないために、本連載で今一度算数から「学び直し」をしてみるのもよいだろう。20年以上算数・数学教育に携わる著者が綴った『大人のための算数力講義』(芳沢光雄著)より抜粋して、「算数の重要な考え方」をお届けする。