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【悲報】公道走れる高齢者向け電動スクーターの実証実験が開始「事故が増える予感...」「時速15キロで車道に居られても困る」
公道を走れる高齢者向け四輪電動スクーターを使った全国初の実証実験が今月、神奈川県厚木市の住宅地で始まった。
買い物など近場の移動手段として注目されるが、運転には普通免許が必要で、歩道は走れないなどの制約もある。12月まで実証実験を続け、利便性や課題を検証する。
車体には公道を走るためのナンバーもある。運転には普通免許が必要だ=2023年10月4日、神奈川県厚木市森の里1丁目、豊平森撮影
実証実験は市が手がけ、公益財団法人「交通エコロジー・モビリティ財団」(東京、エコモ財団)が協力する。実験地域は、郊外で交通量が少なく、分譲住宅地が広がる森の里地区に限定した。
従来の「電動車いす」(シニアカー)は運転免許が不要で歩道を通れる一方、速度は歩行者として扱われる時速6キロ以下に制限されている。
実験に使う四輪の電動スクーターは「ミニカー」扱いで、運転には普通免許が必要。歩道は走れないが時速15キロまで出せる性能がある。自転車ほどの速度で移動でき、手軽さでは若者に人気の電動キックボードの高齢者向け乗り物のような位置づけだという。公道を走るにはナンバーが必要だ。車とシニアカーの中間的な機能を持つ「モビリティスクーター」として注目されている。
車両はエコモ財団がハートウェイ社(台湾)の2台(長さ1・37メートル、幅66センチ、高さ1・35メートル、本体重量117キロ)を提供した。財団などによると、このタイプはまだ日本では市販されていないが、欧米などで高齢者らに広く利用されているという。国内では今後、住宅地に限らず、公共交通の維持が厳しい中山間地域や離島での利用、観光地での観光客の移動手段などの利用にも期待されるという。
また、6月には国の交通政策審議会の地域公共交通部会の最終とりまとめで、制度上の検討課題が残るとしながらも、「モビリティスクーター」を「今後、実用化が期待される新たなモビリティの一例」とした。
実験初日の10月4日、森の里公民館には年配を中心に住民ら約50人が集まり、次々に試乗した。
小松栄次さん(77)は「操作も簡単で十分に使える。ここは坂が多いので、あると便利」。車を運転するという清家美弥子さん(67)は「車道の端を走るので、慣れないと少し怖い。でも、スーパーへの買い物などに便利そうで、将来、乗り換えを考えてもいい」と話した。
一方、「運転免許を返納した高齢者は利用できず、使いやすくするための制度改革が必要」など、課題を指摘する声も聞かれた。
公道を走れる高齢者向け四輪電動スクーターを使った全国初の実証実験が今月、神奈川県厚木市の住宅地で始まった。買い物など近場の移動手段として注目されるが、運転には普通免許が必要で、歩道は走れないなどの制